パソコンの調子が悪くなり解決策を検索するとよく出てくる言葉が「デフラグ」です。
どういう意味なのかわからずにやった方がいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?
「デフラグ」の仕組みを知っておくと実際に「デフラグ」を行う際の不安も解消されます。
この記事では「デフラグ」の意味や仕組みを初心者の方にもわかりやすく説明します。
「デフラグ」とは?
「デフラグ」は「defragmentation(デフラグメンテーション)」の略です。
de:取り除く
fragmentation:破片・かけら
簡単にいえば、「不要な断片ファイルを取り除くこと」が「デフラグ」です。
日常生活に例えれば「部屋のお掃除」に言い換えられます。
HDDに不要なファイルができる仕組み
「デフラグ」が不要な断片ファイルを取り除くということはわかったけれど、そもそも「なぜ不要なファイルができるの?」と思う方も多いかと思います。
この「デフラグ」の対象になる破片ファイルは以下のような仕組みで作成されます。
「データA」、「データB」、「データC」、「データD」と並んでいるデータがあるとします。
ここで「データB」を削除すると、「データA」、「削除済みファイル」、「データC」、「データD」という並びになり削除した分のデータが断片ファイルとして残ってしまいます。
この断片ファイルがあるとHDDでは本来読み込む必要のないファイルを読むことになり、その分だけ動作が遅くなります。
ここでデフラグを行うと「データA」、「データC」、「データD」のように不要な断片ファイルが取り除かれた形になり、HDDも効率的にデータを参照できるようになります。
このように不要な断片ファイルを取り除く作業が「デフラグ」です。
「デフラグ」のメリット
「デフラグ」には以下のようなメリットがあります。
・HDD空き容量の増加
・重くなっているパソコンの改善
「デフラグ」によって不要なファイルがなくなることで、パソコンのパフォーマンスが向上します。
「デフラグ」のデメリット
「デフラグ」にはメリットがありますが、一方でデメリットもあります。
・デフラグ作業に時間がかかる
・デフラグ中は他の作業ができない
・デフラグのしすぎはHDDに負担がかかる
「デフラグ」の作業には時間がかかるため、夜間などの作業をしない時間に行う方がよいでしょう。
また「デフラグ」によって不要なファイルへのアクセスが減ることで、以降のパソコン操作によるHDDへの負担は軽減されますが、デフラグ行為自体がHDDにアクセスするため負担になります。
多くても週に1回程度に抑える方が良いです。
「デフラグ」のまとめ
ここまで「デフラグ」の意味や仕組みについてみてきましたがいかがだったでしょうか?
たまに行う分には効果的ですが、「デフラグ」自体が負担にもなるためやりすぎには注意が必要です。
『Windows10』では週に1度自動でデフラグが行われるようになっているため、これ以上の頻度で行うことは避けた方が良さそうです。
最後に「デフラグ」についてまとめておきます。
「デフラグ」とは「不要になった断片ファイルを取り除く作業」のこと。
「デフラグ」によってファイルを削除した際にできる不要な隙間を埋めることで、HDDがより効率的に動くようになる。
デフラグ行為そのものがHDDにアクセスするため、やりすぎは逆にHDDの寿命を縮めてしまう。
以上、「デフラグ」の解説でした。