『どこかがAPI出してるんじゃない?』
このように使われる「API」という言葉をご存知でしょうか?
「API」はWebサービスを作る際などによく使われる用語です。
ただし初めて聞いた方にとっては、なんのことだかよくわからないかと思います。
「API」はWEBサービスにおいてよく使われているのでぜひ知っておくと便利です。
今回はこの「API」の意味や使い方をわかりやすく解説します。
目次
「API」とは?
「API」とは「不特定多数の人が利用可能な公開データ」のことです。
主に企業によって「API」は公開されており、特定のURLにアクセスすることでデータを取得することができます。
「API」を活用することでWEBサービスを運用する上で必要なデータを簡単に取得することが可能なため、個人開発者などにも重宝されることが多いです。
まずは天気予報をAPIで取得して定期的に発信するbotをつくってみよー
— mountain_hill (@mountainhill19) March 27, 2020
「API」には無料のものもあれば有料のものもあります。
また利用規約によっては商用利用は禁止されていることもあるため、利用する際には注意が必要です。
なぜ「API」を使うの?
「API」を利用する理由についてみていきます。
「API」は提供される側と提供する側に分かれるのでそれぞれのメリットを確認してみましょう。
「API」を利用すると効率的な制作が可能になる
まずは「API」を利用する側のメリットを考えてみます。
例えばあなたがWEBサイト上にその日の天気を表示させたいと仮定します。
しかしほとんどの方は天気予報士ではないので正確な天気がわからずに困ってしまいますよね。
そこで利用できるのが天気予報の「API」です。
多くの企業が天気予報に関する「API」を公開しているので、それを利用すればエリアや時間毎と天気が取得でき、あなたのサイト上に天気の情報が載せられるようになります。
このように本来であれば実現不可能なこともAPIによって他の人の力を借りることで可能になることが「API」を利用する大きなメリットの1つです。
「API」を使ってもらうことで拡散が期待できる
「API」は多くの企業によって公開されています。
企業が「API」を公開するのは「自社の持っているデータを活用して欲しい」といった気持ちもありますが、「API」を利用してもらうことで宣伝にもなるというメリットが考えられます。
例えば「ホットペッパー」では「ホットペッパー」に掲載している飲食店の情報を「API」として公開しています。
この「API」を利用することで、例えば地域毎のグルメマップサイトを作りたいといった開発者の手助けになります。
もしこのグルメサイトがうまくいき多くの人に見てもらうようになれば、そこに掲載されているホットペッパー掲載店の集客強化に繋がります。
このように誰かが使える形としてデータを提供してあげることで、不特定多数の人に宣伝してもらえるといった効果があります。
「API」でできること
上述で説明したとおり、「API」を利用することで自分が作りたいサービスにおいて必要なデータを手軽に利用することができます。
例えば「API」を使うことで以下のようなことが可能です。
・天気予報APIを活用して、今日の天気をサイト上に掲載する。
・グルメAPIを使って、地域別のグルメ情報サイトを作る。
実は大抵の事柄に関しては「API」が提供されていることが多いので「何かサービスを作りたいけれどデータが不足している」という時には「API」が公開されていないか確認してみるといいでしょう。
検索する際には「〇〇 API」と検索すれば引っかかるはずです。
「API」の使い方
「API」を利用するためにはプログラミングの知識が必要になります。
とはいえデータを見ることだけは可能なのでどのようにデータが提供されているのかを確認してみます。
「API」は多くの場合URL形式で提供されています。
データが欲しい場合には「API」用に作成されたURLにアクセスするだけで取得可能です。
以下のリンクは「Livedoor」によって提供されている天気予報の「API」です。
http://weather.livedoor.com/forecast/webservice/json/v1?city=400040
このURLにアクセスすることで天気データの取得ができます。
JSON形式という形でプログラミング用に書かれているので少し見辛いですが、この情報をプログラムで読み込むことで天気の情報を取得することができます。
ちなみに上記のURLには最後に「?city=400040」という記載があります。
この「?」以降は「パラメータ」と呼ばれるもので、「API」においては取得条件をこの「パラメータ」で指定することが多いです。
上記URLでは「city=400040」が「福岡県・久留米」を意味するので、この「API」からは「福岡県・久留米」の天気が取得されています。
この数値を別のものに変更すれば別の地域の天気予報を取得することが可能です。
このように「API」では「?」以降の「パラメータ」と呼ばれる情報をURLにくっつけてあげることで取得できるデータが変わることも大きな特徴です。
「API」についてなんとなく理解できたでしょうか?
次は「API」という言葉が日常的にどのように使われているのかを例文で確認してみます。
「API」を用いた例文
「API」は以下のように使われます。
例1「まずはAPIが公開されていないか探してみる」
例2「うちの情報をAPI化してくれないかという依頼をうけた」
例3:「このAPI便利すぎる」
「API」まとめ
ここまで「API」についてみてきましたがいかがだったでしょうか?
最後に「API」についてまとめておきます。
・「API」とは企業などによって公開されている誰でも利用できるデータのこと。
・「API」を利用することでWEBサービスに必要なデータを簡単に集めることができる。
・無料で公開されているものもあれば有料であったり、商用利用不可など制限があることもあるのでAPIを利用する際には規約を見る必要がある。
「API」を利用することで作れるサービスの幅がグッと広がるので覚えておくと便利です。
通常であれば作りたいサービスから「API」を選択するのが一般的ですが、「API」の一覧をみることでサービスが思い浮かぶなんてこともあるので、「API」でどんなことができるのかみてみるのも面白いかもしれません。
以上、「API」の解説でした。